▼ 【ex11-7】もっしゃもっしゃ
「きっしょおおお! これでも喰らいやがれっ!」
ブギーマンは巨大なずだ袋に手を突っ込み、中からずるりと何かを引き出し……投げつけてきた。
腕がもげ、片目の飛び出した人形。首のない木馬。腹から綿の飛び出したテディベアに、交通事故にでもあったような血まみれのミニカー。
虫が湧き、じきじくに腐ったリンゴ。チョコバーの包み紙はぱんぱんに膨れ上り、べちょべちょに溶けたキャンディからは、じくじくとどす黒い汁が滴り落ちる。
「はっ」
「せいっ」
ばばっと風見とロイ、ランドールは三方に飛び退いた。
不気味な投てき物は空しく路面にぱちんと弾け、じゅくじゅくと胸の悪くなるような臭気を放つ。
「ちぃっ」
ブギーマンはぐにゃっと顔をゆがめて舌打ちした。
「いーもんね、いーもんね! お菓子も玩具もまだまだどーっさりあるもんねっ!」
「全部腐ってるじゃん、あらゆる意味で」
「傷んでるよね、あらゆる意味で」
白い顔からびろーんっと赤い舌がのびる。
「べべべべべ! 熟成と言いやがれこのチビガリ娘どもが!」
「なんですってぇ!」
むきぃっと歯を剥くヨーコの肩を、ぽんぽんとサリーが叩く、
「よーこちゃん、よーこちゃん……」
「サクヤちゃんも込みよ?」
「え?」
「ども、だ、ども! 複数形!」
「あ」
してやったり。
どよーんとうなだれるサリーを見下し、ブギーマンは満足げに高笑い。
「ケーッッケッケッケぇっ! 今のは小手調べだ。次はもっときっつーいのをお見舞いするぜ!」
オーバーアクションでこれみよがしに手をひらめかせ、おもむろに袋につっこもうと……した刹那。
「がうっ!」
巨大な漆黒の狼が、がっぷと左手に食らいつく。強靭な顎が鋭い牙を骨まで打ち込み、肩までしびれる衝撃をたたき込む。
「いでーっっ!」
力の抜けたブギーマンの手からやすやすと袋をもぎ取り、ランドールは一足飛びにヨーコの足下へ駆け寄った。
「よしよし、いい子ね、カル」
「へっへっへっへっへ」
「えらい、えらい」
受け取り、つややかな毛皮をなでる。がっしりした首を抱き、額にキスをした。
わっさわっさと太いしっぽが左右に揺れる。
「こんな危ないものは……」
すっくと立ったヨーコの手に、赤いポリタンクが現れた。きゅっきゅと蓋を開け、だぱだぱと中味を注ぐ。透明な液体が袋にじだじだに染み通り、白煙とともにツーンっと強烈な刺激臭が漂う。
「あ、よせ、やめてっ!」
にまーっと笑うと、ヨーコは空になったポリタンクを仕上げとばかりにぽいっと袋の上に落とした。
「燃やしちゃいましょ。ロイ!」
「御意!」
ロイは懐から丸い玉をとり出し、えいやっとばかりに投げつけた。
BOM!
閃光とともに炎が上がり、瞬く間に勢い良く燃え上がる。
ごおおおぉおおおおお!
「あー、あー、あー……」
すさまじい高熱の炎だった。巨大な袋は中味とともにあっさり燃えつき、灰になった。
「やけに火の回りが早いでゴザルな」
「って言うか、明らかに高温だよな……」
「わふん」
「……よーこちゃん、さっきかけたの、もしかして」
「うん、ヒドラジン」
「ロケット燃料だーっ!」
「容赦ないでゴザル、先生っ」
危険なので絶対にマネしないでください。
「ちっきしょおおおおっ」
ブギーマンはわしゃわしゃと頭を掻きむしった。のっぺりした白い顔がぼこぼこっと膨れ上り、空ろな眼窩からばっちんと弾けた目玉がこぼれ落ちる。どことなくマンガチックにデフォルメされていた顔が、生々しい人間に変わる……白いぺったりした質感はそのままに。
「よーっくもやったなああ!」
黒いツナギに手をつっこみ、ずるり、と腹から巨大なキッチンナイフを引き出した。1mはあろうかと言う刃は、すでにぬらぬらと真っ赤な血で濡れていた。
「ざっくざっく切り刻んでやるぜ、チビガリ娘がぁっ!」
巨大なキッチンナイフを振りかざし、ブギーマンは猛然とヨーコに飛びかかった。
正面から、まっすぐに。
「てめーの生皮で、あったらしい袋をこさえてやらああ!」
ぱん!
銃声一発、ブギーマンの額に穴が空き、後頭部にぶしゅうっとどす黒い飛沫が飛び散る。
映画のスローモーションさながらにゆっくりと頭が膨れ上り……ぽんっと吹っ飛んだ。
「当たりに来てくれて、ありがとう」
ふっと唇をすぼめると、ヨーコはデリンジャーの銃口から立ち昇る煙を一吹き。
同時にブギーマンがどさり、と仰向けに地面にひっくり返った。
「なんのぉおお!」
かと思うと、びょっくんっとフィルムの逆回しのように起き上がった!
「うわ、しぶといなぁ」
「映画のおかげで広く存在が浸透してるから……アメリカでは、特に」
「ああ、カーペンター」
「ひゃーっはっはっは、その通りぃいい!」
ついさっき頭が吹っ飛んだ胴体から、ぼこぼこっとオレンジ色の泡があふれ出す。
「ブギーマンは、不死身さあっ」
ぼこぼこぼこ……ごっぽん。
泡は膨れ上り、かたまって……カボチャになった。くるりっと180度回転すると、大ざっぱに三角形の目とぎざぎざの口が刻んである!
「あ、ジャック・ランタン」
「ひーほー?」
「ひーほーだね」
「ひゃっはぁ! 訳のわかんねぇことほざいてんじゃねぇよっ、チビガリどもがっ」
ずぼ、ずぼぼっ。
歪な両手が腹に突っ込まれ、ずる、ずる、ずる……と粘つく液を滴らせ、何かが引き出される。
一つはホッケーマスク。もう一つは、刃渡り2mはあろうかと言う巨大なチェーンソー!
「何か、いろいろ混ざってるなあ」
「もはや何でもアリでゴザルね」
すちゃっとホッケーマスクを被り、ブギーマンは勢い良くスターターを引いてエンジンを始動させた。
どるるるる、どぅるるるるるるっ!
チェーンソーがうなりを挙げて回り始める。
「ひゃっほぉおお! じゃぎじゃぎーっとまーっぷたつぅうう!」
得意げにチェーンソーを大上段に振りかざした。その瞬間。
「神通神妙神力加持……迅雷召喚!」
どっかん!
鉛色の空を引き裂いて、青白い電光が降り立った。
その場でもっとも高い位置にある、巨大な金物に向かって。
「あ」
CABOOOOOOOM!
たちどころにチェーンソーは大爆発。ブギーマンはこんがり真っ黒焦げ。ブスブスと黒煙をあげ、へなへなと崩れ落ちたのだった。
「やったね!」
黒焦げカボチャを尻目に、ヨーコとサクヤはぺちぺちっと両手のひらを交互に打ち合わせて楽しげにハイタッチ。合間にちょこんと黒い前足が加わる。
「う?」
「どうしたの、カル?」
ぴくっと三角の耳が動く。
地面でぐずぐずにくすぶるブギーマン(の残骸)が、何やらぶつぶつ、ぼそぼそとつぶやいていた。
「こうなったら……来い……来い……もどってこぉいいいいいっ」
「このっ、まだやるかっ」
べろん、とふやけた壁紙みたいに空がはがれて、隙間からびゅうっと。
青白い鬼火が飛んでくる。一つ、二つ、三つ……やや遅れてへろへろと元気のないのがもう一つ。狩人たちの脇を通りすぎ、黒焦げカボチャに吸い込まれて行く。
「はっ、今のは……」
「マクラウドさん?」
「レオン!」
「オティア?」
「あ、ヒウェル」
鬼火が透り過ぎる瞬間、親しい人の気配を感じた。
「あれは、まさか……」
「みんなに植え付けてあった、分身だ。悪夢の種子だ!」
ごぼごぼ、ぼごぉっ!
被害者の恐怖と闇をたっぷり吸い込んだ分身と合体、融合し、一気にブギーマンの体が膨れ上る。
「うわぁ……」
だが、早過ぎた。
合体したはいいものの、所詮は寄せ集め。曖昧模糊とした恐怖から、確固たるイメージに固まることはできなかったようだ。
腐臭を放ちながら、溶けたゴムのような。腐った肉のような塊が、びちびち、どろどろと蠢きのたうつばかり。
ひゅるるるる、ひゅるるるる……。
もはやきちんとした形を取るのはあきらめたのだろう。肉塊の表面がぶつっぶつっと盛り上がり、骸骨のような白い顔が生える。細い首に支えられて高々と、不吉なキノコのように伸び上がる。
生贄の数と同じ、全部で五つ。
一方胴体の表面には、鋭い針やカメラのレンズ、鉄骨、拳、足、顔。それぞれの被害者から収穫されてきた「怖い記憶」が、ひっきりなしに浮かんではすぐに崩れる。
一つ一つは脆い。だが、サイズが。湧き出す数が尋常ではない。
今しもまた、めきめきと肉塊の表皮が盛り上がり、ぱちんと弾け、にゅうっと巨大なカニのはさみが生えてきた。高々と振り上げられ、ぬらぬらした体液を滴らせながら、これ見よがしにジャキジャキと開閉している。
「あー、あれ、ヒウェルの分だ」
「ほんとだ、ぶつぶつの数がすごい」
「カニが、怖いんだ……」
「うん。食卓に出たら、涙目よ」
「美味しいのになあ……」
「しっかしまあ、ニョッキニョッキと景気良く伸びてくれちゃって!」
ヨーコは額に手を当てて頭上で揺らめく首どもを見上げ、軽く口笛を吹いた。が、すぐに表情を引き締め目線を転じ、きっと仲間達を見渡した。
「こっちも飛ぶよ。いい?」
「ガッテン承知でゴザル!」
「よし、こっちも本気出すぜ!」
風見は身にまとった金糸銀糸の打ちかけの襟元に手をかけ、ぐるりと体を回しながら勢い良く脱ぎ捨てた。
ぶわっと華やかな太夫の打ちかけが宙に舞う。さながら大輪の牡丹の花のように。
そして、その下からは……。
「コ、コココココ、コウイチっ!」
赤い花柄の長襦袢。あまつさえ、すそを端折ってきりりとたくしあげているではないか!
もちろん、下にはいつもの武者装束をまとっているとわかってはいるのだが……あまりにも艶めかしい。直視できない!
「コココココ、コーッコッコッコー!」
ロイは目を白黒(ブルーアイだが)、なぜか頭の周囲にニワトリを飛び回らせて(動揺しすぎてイメージが実体化したらしい)うろたえた。こんな時でさえしおらしく、口元に手を当てているのだから徹底している。。
動揺するロイの背後にすいーっと、こちらも負けずに巨大化したぽちにまたがり、巫女さん二人が近づいた。
「ロイ、気持ちはわかるから……とりあえず、ニワトリしまおうな」
「はっ、か、カタジケナイ」
ヨーコはさっと手を振り上げ、遥か上方でふよふよと蠢く五つの首を指さした。
「飛べるな?」
「イエーッス!」
「よし、俺もっ」
身構える風見の目の前に、すっと漆黒の狼が進み出た。
「がうっ!」
うなり声に重なり、ランドールの声が伝わってくる。
『コウイチ、私に乗れ!』
「はい!」
迷わず狼にまたがった。
ランドールは一声吠えると、地面を蹴って飛び上がった。群がる夢魔の手足を噛み裂き蹴散らし、敵の体を足場にしてさらに高く飛ぶ。
「………こ、こここ」
「ロイ、またニワトリ出てる」
「おっと」
気を取り直し、ロイは自前の脚力で高々と飛んだ。胴体から生える腕やら足やらそれ以外の何ものかの攻撃を目にも留まらぬ早さですり抜けかわし、したたたっと首を駆け登り……
「天誅でゴザル!」
「ぎゃああっ!」
ざくっと頭一つ、逆手に抜いたニンジャ刀で切り落とした。
一方で風見は狼の背から身を乗り出し、太刀をぶんっと一閃。カニのハサミを一刀のもとに切り落とした。
分断されたハサミと首は、ぼとぼとっと地面に落ちて、じくじく溶けて蒸発する。
「いいぞ……今の巨大化で力を使い果たしたんだ」
「俺たちも行こう、よーこちゃん」
「うん。ぽち!」
「ぎゃう!」
「さっせるかよおお!」
ぼこっと、二人のいるすぐそばの胴体に巨大な口が開いた。
黄ばんだ乱ぐい歯の奥に、ぶしゅうううっと瘴気が凝り固まる。死んだ体の腐る臭い。傷んだ卵の臭い。生ゴミの散乱する真夏のごみ溜めの臭いが渦を巻く。
風に混じる微かな邪気を感じ取り、風見は鳥肌が立った。
やばい。あいつ、とんでもない物を吐き出そうとしてる!
「っ、先生っ?」
どうする。今飛び降りれば間に合う。だが、自分も既に一足一刀の間合いに入っている。ここを外せば次は無い。
せめて風だけでも!
「風見! 行け!」
「はいっ」
同時に、ごばぁっとブギーマンの口から瘴気の塊が吐き出された。
悪臭を放つ不吉な緑色の毒雲が、あわや二人の巫女さんを飲み込むかと思いきや……
「んぶふーっっっ!」
ぽちが。
守護獣『獏』が、長〜い長〜い鼻で、残さず吸い取ってしまった!
掃除機のようにぶふーっと瘴気の塊を吸い取り、ごくっと飲み込んだ。美味そうに舌なめずりまでしている。
「そっそんなんアリかよーっ!」
ぐにゃあっとブギーマンの胴体に開いた口が歪み、わなわなと震えた。首どもは残らず顔をしかめてぽちを睨んでいる。歯をむき出し、きぃきぃ、ぎみゃあと意味不明な罵詈雑言を叩きつけている。
(今だ!)
「ランドールさん、行きます!」
「がうっ」
ランドールは、ハサミの切り口を足場に一段と高く飛んだ。
漆黒の背を蹴り、風見がさらに高々と宙に舞う。残り四つの首の中央にそびえる、最も巨大で、最も醜悪な首の真上に。
「風神流……真っ向、唐竹割りぃっ!」
びゅんっと振り降ろす白刃から、研ぎ澄まされた斬気が走る。
物理的な戒めから軽々と解き放たれ、長襦袢姿もなまめかしい少年の振るう華奢な刃が、巨大な肉塊をざっくりと。
スイカを断ち割るようにざっくりと真っ二つ。
「おおっ!」
「お見事っ」
だが。
一瞬迷った分、わずかに踏み込みが足りなかった。
「しまった、浅い!」
一刀両断、ならず。下1mほど斬り残してしまった。
「ひゃーっはぁ、残念だったなああ!」
切り口がぶくぶくと泡立ち、ぞろぞろぞろ、にゅうっと尖ったものが吹き出した。今まで蓄積されたであろう恐怖のイメージが、一斉に芽吹く。犬の首、猫の首、ワニの首、魚の首、蛇の首、ニワトリ、ダチョウ、魚にカエル。男、女、老人、子ども。カートゥーンのキャラクターや、映画のモンスター。もはやどこの何やら判別すらつかぬ、ありとあらゆる生き物の首がにょろり、にょろりと蠢いている。
「全力でぇええお相手してやるぜええ!」
無数の首の群が、一斉に伸びようと気合いをためたその瞬間。
「忍び(それがし)の心の刃受けるでゴザル……」
「はっ」
切り残した胴体の、まさにその切断面の端に、絶妙の呼吸でロイの掌打が打ち込まれた。
もろくなった表皮を突き破り、さらに内側へと抉りこむ。
「ぐ、ぐええっ!」
蠢く無数の首が一斉に悲鳴を挙げた。
ポニーテールに結い上げた髪の毛が、戒めから解き放たれ、ばさっと広がった。和装メイド服の黒い袖が。フリルたっぷりの白いエプロンが、強い風にあおられたように翻り……
「心威発剄!」
鋭気一閃空を裂き、渾身の衝撃波が夢魔の体内に直に打ち込まれる。もはや防ぐ術も逃れる暇もない。
悲鳴をあげる間もあらばこそ。ぶわっとブギーマンの全身が膨れ上る。安物のゴム風船みたいにぱんぱんに膨れ上り、表面にわらわらとミミズ腫れが走る。限界まで引き伸ばされ、あちらこちらが薄くなり、やがて……
ぱぁんっと派手な音とともに破裂した。
後にはひらひらと薄っぺらい欠片が宙を漂うばかり。
「わあ、風船みたい」
「ハロウィンには付きものだからね……」
こんな状態になっても、ブギーマンはあくまで強気だった。
「ふ、ふふん、たとえちっぽけな破片にされても、ここにはいくらでもエサがあるんだ」
さりげない風を装い、ふゆふゆと漂ってゆく。行き先は、闇の凝り固まる一角……じくじくと膿みただれた悪夢の病巣。
へちょり、と貼り付く。
立ち所に香しい恐怖と悲しみの記憶が染みてくる。
「ふぅ……ひどい目にあったぜ……」
うすっぺらな破片がじわりじわりと厚みを増す。表面にニタリ、とぎざぎざの口が浮かび上がった。
「見てろぉ、ハンターどもめ。じきに復活して……」
もっしゃもっしゃ。
もっしゃもっしゃ。
「ってお前何食ってるんだよ!」
何てこった! チビガリ娘を背に乗せた、鼻の長い妙てけれんな生き物が!
苗床もろとも、再生しかけた体を食っている!
「あ、こら、ちょっと、やめてっ」
(おまえ、サクヤ泣かせた。よーこいじめた。悪い奴!)
もっしゃもっしゃ、もっしゃもっしゃ。
鼻で吸い取り、牙でかみ砕く。みるみる悪夢の病巣は吸い出され、闇の占める領域が狭く、小さくなって行く。
いや、染み出す闇そのものが吸い出されている!
「あーれー……」
ごっくん。
か細い悲鳴とともに、最後の一かけらがぽちの咽の奥に消えた。
(ごちそうさま)
ぺろり、と舌なめずり。背にまたがった巫女さん二人はぽちのたてがみに顔をうずめ、耳の後ろをかいてやった。
「よくやったね、ぽち」
「えらい、えらい」
「うふっ」
(……あれで『泣かせた』って。基準が厳しいなあ、ぽち)
(いじめてたのは、むしろ先生の方でゴザル)
思っていても口には出さず、少年二人は黙って顔を見合わせた。
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