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» ハムナプトラ2 黄金のピラミッド | » date : 2004/03/01 | |
データ:2001年米国 監督:スティーブン.ソマーズ/出演:ブレンダン.フレイザー レイチェル.ワイズ フレディ.ボース ジャンル:冒険活劇、もしくは「おバカ映画」 備考:映画館で鑑賞後、DVD購入。その後、ティーンに成長したアレックスが活躍する続編がアニメ化された。カートゥーンネットワークで放映してました。デンマークでもやってたよ。 *****感想***** 2年前、「恐怖のミイラ」のリメイクと銘打って基本ネタを継承しつつもホラーはあっちにうっちゃって、ばりばりの冒険活劇をかましてくれた「ハムナプトラ 失われた砂漠の都」のパート2。 一応、原題はTHE MUMY RETURNS (ミイラの逆襲)になってますが、やはりホラーな世界はデルタ宙域の彼方にうっちゃられております。 リメイクは本編を超えられないとはよく申しますが、まあ、元ネタの「恐怖のミイラ」にしたって考証も話もかーなーり無茶苦茶だったんだから、時代的な背景とか小道具をきっちり作ってるぶん、こっちのほうがかなりマシかも… いくらB級ホラーだからって、あまりにも力の抜けまくりなオチだったしな、あれわ。時間が来たからはい、おしまい!みたいな。そもそもその時間切れにしたって、上映時間じゃなくて製作期間なんじゃないかっつう気が…(あわわ) 閑話休題。 前作「ハムナプトラ」のキャストがことごとく同じ役で再登場。 根拠のない自信と強気がとりえの主人公リック、好奇心と輝く知性と嵐を呼ぶ天然のドジっぷりが冴えてるヒロイン、レイチェル、情けないその兄貴ジョナサン、そして砂漠の「神の戦士」の族長アーデス。前作で生き残った(おいおいっ)主人公サイドが、再び性懲りもなく復活した古代の邪悪な神官イムホテップと壮絶なおっかけっこ戦いを繰り広げる。前回はぱりぱりの干物状態だったイムホテップの愛人、アナクスナムンも今回は晴れて人間状態で登場、みずみずしい肢体をおしげなく披露してくれる。(何つーかこの映画、女性が生き生きとしぶといです。強いです。) 蟲嫌いの方々の神経を逆なでしまくったあの「肉食スカラベ」軍団も元気に登場、旺盛な食欲を発揮してくれます。 そして…。 私的にイチオシ!なのが、リックとレイチェルの息子、アレックスくん(八つ) そうです。 前作のラストでくっついた二人はめでたく結婚、一粒種の息子が生まれていたのです。が。 今日びのヒーロー、ヒロインってぇのは、結婚して子供ができたくらいのことでは引っ込んだりしないのです。何せ冒頭は親子で楽しく遺跡荒らし!しかも、またエジプトです。んでもってまた、封印を解くとロクでもないことがおきそうにない怪しげな腕輪をゲット。ほんとに懲りない人たちです。 で、まあ皆様ご想像のとおり、腕輪を取り出した瞬間にトラップが作動、ナイルの水がどどどっと流れ込んでくるのですが、偶然、息子のアレックスくんが遺跡の支柱をドミノ倒し。崩れたとこから無事脱出成功。(前作でレイチェルが本棚をひっくり返したシーンとまるっきり同じカットなのが笑えます) ロンドンに戻ってきたのはいいけれど、夫妻がらぶらぶしているその後ろで、息子がどさまぎで腕輪を装着、しっかり呪われてたりしてっ! 思わず言いたくなりました。「志村、後ろ、後ろ!」 そう言えばドリフのコントに通じるものあるよな、この映画。 時を同じくして死者の都「ハムナプトラ」では止せばいいのに謎の邪教信者どもがイムホテップのミイラを発掘、よせばいいのに復活させてしまう。この復活シーンが短いながらもよくできてます。大英博物館の地下でやってるので、死者復活の呪文に答えて展示室のミイラが一斉にもぞもぞって…いやあ。笑った。考えたことのある人は多けれど、実際に映像化しちゃったのはこの映画ぐらいでしょう。 前作ではあれほどもったいつけたのに、今回、なんかさくさく復活してしまったイムホテップ。この辺は「パート2だもんね」と言う開き直りつつ、逆にパート2の利点を最大限に生かしてうまいこと盛り上げてます。節約すべきところで節約し、その分、新しいところに振り込んだってとこですか。(このへん、大概のパート2もので欲張って失敗してるんだよな) そして前半のクライマックス、二階建てバスでのミイラとの戦闘シーン! なにせバスなんですからスペースには余裕がございます。しかも一階と二階で分かれて展開、主人公パーティを無理なく分断、それぞれのキャラが十分に見せ場を発揮。ロンドン名物の二階建てバスは、実はロンドン橋をわたれないという以外な事実が判明…いやあ、お勉強になりました、はい。 今回、別の意味で「ホラー」がよく似合う話でした。(アースドーンのネタにうってつけだっと思いました、はい)とにかく遺跡はぶちこわす、重力を無視して大量のクリーチャーどもが縦横無尽に駆け巡る、全編これ、映画館の大画面で見てこその醍醐味満載、でしたがゲームや小説の参考にする程度ならビデオになるまで待ってもいいかもね。いわゆる「名作」ではないです。「頭脳的」な感動とか、知識とか期待して見に行くと「ちくしょ〜、金返せ〜っ」状態になること請け合い。 頭からっぽにして見る。 裏かんぐったり、あら捜しせんと、画面のボケに対して突っ込みつつ見る。 難しい理屈や学術的な裏づけは無視してください。 目から入ってくる情報を素直に飲み込み、見たまま感じましょう。流れに逆らわずにとことん巻き込まれましょう。 それがこの映画のタダシイ鑑賞法です。 で、私はってぇと… 目いっぱい楽しみましたとも、ええ! 鼻血が沸騰するほどB級。 やりたかったんだな、このシーン! とか ええい、パート2だと思ってしたい放題やってるだろ、あんたらっ とか。 とかくCGの規模のでかさに合わせて映画つくるよーな風潮の激しい今日この頃、まず、撮りたい絵があって、それを表現する手段としてCG選んでみました、ってな気迫と遊び心があふれた二時間です。 |
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» category : 映画とTVドラマのこと | ...regist » 2004/03/01(Mon) 16:12 |
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