球新米魔女と猫のちっちゃな大冒険
〜ウィッチクエスト1・2/ウィッチクエスト再編集版〜
(1)ルールをゲットするには

 「ウィッチクエスト」は、10年近く前に宙出版と言う出版社から発売されていたテーブルトークRPGのルールブックです。(著者は冒険企画局)
 現在は残念ながら絶版になってしまいましたが、95年にシェアテキスト化され、冒険企画局のHPからダウンロードし、手軽に遊ぶことができるようになっています。(ページ下のバナーをクリックしてください。)
 あとは解凍したテキストをご自分のパソコンで開いてプリントアウトすればOK。紙に印刷されたのではなく、電子化されたルールブックを買う、と言う形をとっている訳ですね。代金の支払いはテキストに同胞されているドキュメントの住所に、未使用テレホンカード150度ぶんを郵送する仕組みになっています。

 さらに2001年夏にはサークル「魔女の会」から同人出版の形で再編集版が刊行。
 当時の挿し絵、カードを全て収録、ウィッチクエスト1、2とも揃った完全な形で遊べるようになりました。送料込み4100円とすこしお値段は高いのですが、値段の分だけはあります。

 ちなみに私は銀河企画の通信販売で入手しました。
 2001年10月現在、まだ在庫はあるそうです。

(2)遊び方

 用意するのは、六面サイコロいっぱい(駄菓子屋さんや玩具屋さん、文房具屋さんで買えます。6個入りで150円。)、メモをとる紙、一緒に遊ぶお友達、それから…これが一番大事です。「想像力」。これがなければ、ただ数字をやりとりするだけの単調きわまりない行為に終わってしまいます。
 準備ができたら、まず配役を決めます。誰が魔女をやるの?誰が魔女猫になる?

 プレイヤーが選ぶことのできる役割は、十三歳(魔女としてデビューする年齢です。ホグワーツの11歳と同じ意味合いを持つ年齢、と思ってください。)になったばかりの魔女とそのパートナーになる魔女猫の二種類です。必ず二人ひと組でペアになり、魔女と魔女猫でお互いに助け合って魔法を使ったり、ホウキで空を飛んだりして、ピンチを乗り越えてゆくのです。

 ルールはとりまとめて説明しちゃうと「6面サイコロを2個振って、同じ目が出たら成功」、です。(これをチャレンジ、とか判定、ロールと呼びます)能力や技能が高いキャラクターは、一回のチャレンジで、何度もサイコロも振ることができます。
 走るの?ホウキで飛ぶの?難しい本を読む?薬草をさがす?
 それぞれ、ゲームの中でとる行動に合わせて能力値が決まっていて、この数字が高ければ高いほど、サイコロを振れる回数も増えてゆきます。当然、同じ目の出る確率も上がってゆく事になりますこの能力値も一人一人違ってきますから、走るのが得意な魔女や、空を飛ぶならおまかせ!と言う魔女など、いろんな個性のあるキャラクターが生まれてくる事になります。

attentioin!
「だったら全部の能力が高ければ、何でもできるじゃん!」と思うでしょ?確かにデータ上ではその通りなんですが、実際はオールマイティなキャラクタって思ったほど楽しくないです。想像してみてください。もし、ハリーが「僕は何だってできるんだ。すごいんだ。だからキミたちの助けなんかいらないよ!」なんて言って、ハーマイオニやロンをほっぽって一人でさっさと行っちゃうような男の子だったら……


(3)魔女の魔法は何でもあり

 はい、これはまったくタイトル通り。
 「頭上注意!」「ほんの少しのしあわせ」「あら、しゃっくりが止まらない」。ルールブックに「呪文」の形で記載されているものもありますが、基本的に魔女の魔法は何でもありなんです。「礼儀知らずな少年をブタに変えちゃう魔法」とか「ニシキヘビの檻のガラスを消す魔法」とか、「マッチを針に変える魔法」「トロールの棍棒を浮かせる魔法」etc、それこそ可能性は無限大。
 
 ただし!魔女の魔法は一種の「ギャンブル」です。
 まず、魔法を使うための能力「魔力」が一日ごとに上下すること。(バイオリズムみたいなもんでしょうか)さらに、魔法でやろうとしている事がどれだけ難しいか、によって魔法が成功する確率が高くなったり、低くなったりします。
 魔法を信じている人にかける魔法はかかりやすくなります。逆に、魔法を信じていない人には、かかりにくくなります。(ダーズリー相手に変身の魔法が効きにくかったのはこのせいかも。)また、強い魔法の働いている場所では難しい魔法でも成功する確率が高くなります。


(4)猫の魔法は確実

 魔女猫も魔法を使う事ができます。ただし、使える呪文も、効果もきちっと定められている上に、マジックポイントを消費します。そのかわり、確実に効果を発揮します。
 もう、おわかりですね?
 魔女と魔女猫は、お互いに性質の違う魔法を使うことで、それぞれパートナーを支え会っているのです。
 さらに、猫は魔女がチャレンジしている難しい行動を、お手伝いすることができます。ルール上では「猫ポイント」と言うポイントを魔女に貸して、そのぶんチャレンジの時に振るサイコロの数を増やす、と言う形をとっています。そして、ホウキで空を飛ぶ時、魔女は必ず猫を後ろに乗せていないと飛べないのです……。

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