『百年がすぎ、すべて消えても』について



★これは2000年3月11日(土)から5月7日にかけて、3回にわたりニフティサーブのFRPGSのRT上で行われた『十海SW吟』のセッションログです。


 ソードワールドRPGは、架空世界アレクラストを舞台にした、よくも悪くも典型的な西洋風ファンタジーRPGです。発売当初は、文庫であるにもかかわらず、その応用性の広さに感嘆したものですが。

 割と無謀なことをやってもキャラクターが死ににくい、その気になればいくらでも弱いモンスターを小突き回して楽しめる、魔法がダメージを与えるだけの便利な道具に成り下がっている…と言う近年のプレイの傾向に嫌気がさして、さほど魅力は感じていませんでした。

 ここ1年ほどは、もっぱらその汎用性の高さを利用した、西洋風ファンタジー世界を使って何らかの企画ものを立てる時ぐらいにしか自分ではマスターをしていません。(ビギナー用セッション、参加キャラクターが全員女性のレディスセッション、など)

 このシナリオも、その一環として立ててみました。
 参加キャラクター全員が11歳〜14歳の「未成年」なのです。と、言ってもそこはそれ。「年端も行かぬくせにそこらの大人より遥かに強い戦闘技術と魔法をそなえた」スーパーなお子さまが活躍する話、ってのはいまいち好きになれず、あくまで「まだ半人前」で「学校に行き」「家の手伝いをする」子供達が、日常生活に不意に流れ込んできた非日常の中で冒険する。そんなシナリオになっています。
 
 基本的なモチーフは、「木曜の怪談 怪奇倶楽部」「銀河漂流バイファム」そして何はなくとも「ハリー・ポッターと賢者の石」。ザバダックのCDを繰り返し聞きながら行ったこのセッション、はたして如何なりますことか…
 
<登場人物>

"級長"ジン(14歳)/HIROさん
知識の神ラーダの神官見習いをする、誠実で優しい少年。
別名「委員長」


"不幸な"ストレイ(13歳)/KIMOさん
魔法使いに弟子入りしている少年。背は高いが気が弱い。
折り紙付きの不幸。ヤキと言う名前の真っ白なフクロウを飼っている。

"花姫"ルシアン(11歳)/霧虎さん
お芝居で女の子役を演じていたため、こんなあだ名がついてしまったが
れっきとした男の子。精霊と話す事ができる。

"不良"クロス(14歳)/田中Kさん
本当にしたいことが見つからぬ毎日をもてあます不良少年。
やさぐれついでにダガーを隠し持ち、盗賊の技を覚えている。

"魔女"ティナ(13歳)/P!さん
ジンの妹で、ストレイと同じ師匠に師事している利発な少女。
コナ=ミルクと言う白黒の猫を飼っている。

"お転婆"アル(11歳)/EMUEさん
元気度120%、リスのように活発なハーフエルフの女の子。
習い覚えた盗賊の技は、実は悪戯のために覚えたのかも?

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