少年♂赤ずきん

【新刊】クトゥルフ神話掌編集2015出ました

クトゥルフ書房さんから「クトxルフ神話掌編集2015」が出ました。
一編1000字の短いクトゥルフ小説が42本つめあわせ。ほんのちょっとの空き時間でさくっと読めます。
Kindleストアーで配信中。


クトゥルフ神話掌編集 2015 ¥500

 

私も二本、書かせて頂きました。
一本めはリリカルに。けれど最後の挿絵でついに主人公が目をそらしてきたある『現実』と対面させられます。Nosttsuo さんの手で綿密に描き込まれたモノクロ挿絵に「うわぉえあああ」と変な声が出ました。

二本めはハードボイルドに。カイワレさんの手による挿絵を見た瞬間、私はむせび泣きたい衝動に駆られたのです。ずっと、頭の中を疾走していた『そいつ』のイメージが具現化されていたから。

どちらも根っこにあるのは自分の体験。
正直、「同じクォリティでまた書けるか?」と己に問えば、しばらく言葉に詰るような。そんな、何ぞに取り憑かれたように己の中でうねりのたうつ衝動を文章に練り固めた二本でございます。

配信前から着々と集まって行く小説とイラストを見ながら「あああ、これ早く話したい語りたい」ともだもだ悶えておりました。一本あたりが短い。限られた字数の中でどれだけ内なる混沌を吐き出せるか。どんな切り口で、どんな神話生物をネタにするか、書き手が違うと切り口もがらりと変わる。

短いから、削ぎ落とされた文の中に各人の太刀筋が、見える。
「ああっ、こんなやり方もあったのぉおお!」
「すげえ、これ楽しい」等々、完全に一読者として楽しんでいました、一足お先に。

かくのごとく、ずっと静かに進んでいた本がリリースされたので、はしゃいでます。
そして 関わってるのが自分だけではないので率直に申し上げます。
買って。 読んで。 書評も書いてね。 どれだけ売れてるか、注目されてるか、一発でわかるから売上げが露骨に変わるのです。

売れれば、次が続きます。

そう、次です!
公式サイトでは、次なる2016に掲載する作品を募集中

せっかくだからTRPGっぽい切り口も……
この掌編で語られた「日常に切り込んできた非日常」の痕跡を手がかりにさらなる闇を探り、あるいは飲み込まれて行く者たちをPCに据えてシナリオを作る事もできるんじゃないかなって。(インセインとかクトゥルフTRPGとかで)

私は、その先が、見てみたい。


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