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» スカイライダー | » date : 2004/09/25 | |
■仮面ライダー (スカイライダー)/79年毎日放送 1979年/石ノ森章太郎:原作/村上弘明:主演 2001年1月17日スカイパーフェクTVファミリー劇場にて放映 ストロンガーから四年のブランクを経て作られた仮面ライダー。言わずと知れた村上弘明の出世作。後にスカイライダーと呼ばれるこのライダー、その名の通り空を飛ぶ。 X、アマゾン、ストロンガーと来てどうもナニヤラカニヤラいろいろゴテゴテくっついちゃって判りづらくなってきたシリーズを引き締めようと (したかどうかは知らないが) 原典回帰をはかったこの一遍。第二クール以降の路線変更までは、随所に強烈なまでの『元祖仮面ライダー』へのオマージュが見られた。かく言う私も、長いこと、一号、二号、V3ときて次にどれが好きかと言えば迷わずこのスカイライダーを挙げ……てました。 (西暦2000年までは) ライダーの姿も、むしろ映像化された一号、二号に比べて石ノ森氏の原画に近いシャープなデザインになっている (まあこのへんはスーツを作る技術が向上したからできたことなんだろうけど) 。ダークグリーンに赤の入った渋めの配色も、初期一号を彷佛とさせる。 (いや、これも後にもっとビビッドな色に変更されちゃうんだけどね) 方や対するネオショッカーも、かつてのショッカーをこれでもかと言うほど真似…もとい、パクリ…もとい。見習っている。例えば隻眼にアイパッチ、ナチス風軍服で鞭を片手に怪人をしばき倒す大幹部ゼネラルモンスターは思いっきりゾル大佐だし。 第一話こそ、カメレオン怪人だったけれど第二話はクモ怪人、第三話はコウモリ怪人が登場してるのだ。しかもクモ怪人の回にいたってはタイトルまで「怪奇!クモンジン」 (ロゴも初期ライダーっぽいのよ古めかしくてさあ) 。カンのいい方はピンときたであろう。そう、元祖ライダーの第一話のタイトルは『怪奇!クモ男』だった。 しかもクモンジンの着ぐるみ、目が剥き出しなんですよ。初期のライダー怪人みたいに。もともと、あの当時は着ぐるみ作成技術の限界からやむなく目だけ出てたのだそうですが、それがかえって不気味でした。少なくとも、スカイライダー製作当時にはすでに技術的な問題はクリアしていたはずなのに、それでもあえて『目ぇ剥き出し』にこだわったとは…スタッフ、おそるべし。 だが。 そこまでこだわったはずなのに。 (ああ、はずなのに) ファミリー劇場で放映された「怪奇!クモンジン」はあまりにも、その、何てえか… 例えばですね。このクモンジン、冒頭で改造されるんです。つまり、できたて。改造手術が終わった途端、ゼネラルモンスターの肩をば馴れ馴れしくたたいて「お偉いさんの割には話せますなあ」と抜かして、さっそく鞭でしばき倒される。 (この瞬間、若干の不吉な予感を感じた) で、仮面ライダーが変身した途端、「待て、あいつが人間のはずがない!」 (当たり前だ) 「我々の仲間に決まってるではないか」 (そら虫ですから) そしてのこのことライダーに近付き「やあ、失敬失敬、なにぶん改造されたばかりでまだ慣れていないものだから。クモンジンだ」とご挨拶… (礼儀正しいやつである) 「そうか、俺は仮面ライダーだ」 普通は「なにっ貴様が仮面ライダーかっ」と身構えそうなもんだが、「よろしく頼む。ではアジトに案内しよう!」とアジトにわざわざライダーを案内するクモンジン。 もしかして知能指数まで蜘蛛並か。おそるべし、ネオショッカーの脳改造! 案の定、せっかく改造人間の材料にしようとさらった青年をライダーに救出されてしまうクモンジン。「騙したな!」己が勝手に間違えただけだろうがっ。 あまりのクモンジンのお間抜けぶりにシビレを切らしたか、何の脈絡もなく大幹部ゼネラルモンスター登場。捕らえた仮面ライダーこと筑波洋に「心を入れ替えて我らネオショッカーに忠誠を誓え」と持ちかける。が、きっぱり断わる筑波洋。 「しかたがない。君は死刑だ」 告げるやいなや、ゼネラルモンスターは彼をビルのてっぺんから突き落とす。 あの、お忘れかとは思いますが、彼、 スカイライダー なんですけど。 期待通りに筑波洋は落下中に変身。 セイリングジャンプで高々と大空に舞い上がる。 「ぬう、恐るべし、仮面ライダー」 あの、改造したのはどなたでしたっけ 早くも息が切れてきたが、ここで前半終了。 さすがに学習したのかクモンジン、少年を誘拐してライダーをおびき出す作戦に出る。 サイクロン (だったっけか?) で少年の行方を探すライダー。超感覚が少年の声をとらえる。「よし、そこかっ! らいだぁぶれいくっっ 」 少年のとらわれた廃工場に、壁をぶち破ってバイクで突っ込むライダー。 ちなみに突入地点、 少年のほぼ真横 。 まあ、とにもかくにも少年を無事奪還し、最後は必殺技スカイキックでクモンジンを倒した訳なんですが……なぜか爆発せずに溶けて消えてしまったクモンジン。 そう、確か元祖仮面ライダーでも、クモ男やコウモリ男などの初期怪人は、爆発せずに溶けて消えていた。あれは予算の都合で火薬が使えず、爆発のかわりに溶かしていた、苦肉の策であったはずなのだが。 果たしてスカイライダーの場合は、元祖へのオマージュなのか。 それとも、空飛ぶシーンに金をかけすぎて、爆発に回す予算がなかったのか……謎は深まるばかりでございます。 ちなみに来週はコウモリ怪人のお話だそうで…楽しみです。(あらゆる意味で) 放映当時小学六年生。毎日小学生新聞に写真入りでストーリーが紹介されていたのを リアルタイムで読んでいました。 ★その後「仮面ライダーSPIRITS」で再加熱。何のかのと言いつつやっぱり好きだ、この作品……2004年現在も、やっぱりファミリー劇場で放映中。 |
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» category : 映画とTVドラマのこと | ...regist » 2004/09/25(Sat) 02:53 |
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