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» 火星人刑事(再録) | » date : 2004/09/25 | |
火星人刑事とは。 身分を隠し、密かに学園内の悪を追う、特殊警察官である。 特殊防護服に身を包み、栗瀬十晴は今日も戦う。必殺の足技、『火星人殺法(マーズアタック)』を武器に! …な〜んて言うとまるっきし別の作品みたく聞こえちゃうから不思議。 でも間違ったことは言うてません。火星人刑事は、「巾着!」のかけ声とともに己のスカートをめくりあげ、タマネギ形にきゅっと結ぶのである。そう、これこそが「火星人」たる由縁なのだっ! よーするにぱんつ丸出しの女子高生が、縦横無尽に変態さんや犯罪者を蹴りまくると言う…ある意味、ひじょーに安永節丸出しのお下劣漫画なのである。いや、主人公の十晴さんをはじめ、描かれてる女の子はいずれもかわいいんですがね。やってることが、さあ……。 成りゆきと勢いで生まれたかに見える「火星人殺法」だったが、実は由緒正しい武道(!)で、養成所があり、家元までいるらしい。 4巻で「実は袴をまくりあげた加勢人侍が起原だった」と言う怪しげな説が持ち出されたと思ったら、2000年12月号のウルトラジャンプでは、とうとう『戦国時代に日本に漂着していたインカ人が伝えた』なんてことになっちまいやがんの。 (で、それに対する突っ込みが上記の文ですね) 必殺の足技で村を野武士の襲撃から救ったインカ人たちは、酔っぱらって頭蓋穿孔をしようとしたり、たまに村娘を太陽神の生け贄にささげる以外はさしたる問題もなく、日本の農村に根付いていったと言う…。 『手かせをつけたままスペイン人に対抗するために』あみ出されたのが火星人殺法なんだそうで。(ってそれ、カポエラやんかっ) んなアホな、とお思いでしょうが、実は江戸時代に宮崎に、南米から黄金の箱と女王様のミイラが流れ着いたと言う伝説が残ってますので、あながち嘘ではないかもしらんのです…… でも、火星人だし。 安永だし。(おい) 「私の名はよく冷えた冷次郎。ちょっとクールな大学教授だ」 「シドニーだめだったらお前のせいだ」 「く、くそ、やっぱりWにXじゃ分が悪いかっ(X打きりだったしな)」 例によってコアで、無意味にアカデミックなギャグ満載、県立地球防衛軍に連なる由緒正しい安永漫画の集大成と言えませう。 でもあれっきり続きが出ないのは何故かしら。 私、待ってるのですが、ずっと。 |
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» category : 本のこと | ...regist » 2004/09/25(Sat) 02:30 |
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