【幼女姫】英語版配信開始しました

「おとぎの森の幼女姫」の英語版「Little Princess in Fairy Forest」がAmazonのKindleストアー他で配信開始しました

既にCross Infinitie Worldさんから献本をいただいておりまして(電子書籍の献本なんて初めていただきました)、既に内容には目を通していたのですが、実際にストアで販売が始まり、製品版のファイルを目にすると、とても感慨深く、iPhoneをしみじみと撫でてしまいました。

    

時差の関係で日本ではアメリカのストアより早く配信が始まりました。本来なら配信開始の5/31中にこの日記もアップしたかったのですが、時差があるのでアメリカではまだ5/31と言うことで……。
元々自分の書いた小説なので、ああだいたいこんなことを言ってるんだなと言うのはわかります。
Kindleで英語の本を読むと、わからない単語を長押ししていると翻訳が出てくるので、読みやすい。

冒頭は幼い姫の視点で始まるので、読みやすいです。日本語でもできるかぎり難しい言葉を使わずに書いたのが、英語になっても活かされている。
ギデオンの喋り方はブロークンな言い回しが多く、西部劇の流れ者か、たたきあげの中年刑事、古強者の兵士を思わせます。
対して姫は、ちっちゃな女の子のあどけない言葉遣いと、上品な姫君の物言いが混じっている。
気高き赤いドラゴン、スパイクはエレガントでいかめしい。さながら英国紳士。
一人一人の息遣いや性格、育ちを反映した喋り方が、英語に変換されていてとても新鮮です。

なお、ブックウォーカーでも、予約が始まりました。配信は6/5です。

っそしてまさに今っ! Amazonをチェックしてみたら洋書部門でランキング一位でした! まさかのハリポタ越え!

一位!うわあい、万歳、嬉しい! お買い上げ、ありがとうございます!

そしてお知らせ。

日本語版も、電子書籍で出します!
どこも拾ってくれないので自力でやりました。
出版社に片っ端から当たる中、詐欺まがいの勧誘受けて、吹っ切れたとも申します。
電子書籍なら自分で作れるじゃないか! と。
要求された金額を渡すぐらいなら、趣味に走った装丁を懲らして同人誌ができるぞ、と。

「おすすめしたいけど新刊が無いからすすめられない」
「読みたいけど、買いたいけど、出版社なくなっちゃって本が無い」
読者さんの声。
そして「売りたいんだけど、売る物がない」もどかしさ。

既に一度商業出版で出した本だ。プロの編集さんのチェックを経て形になった完成品じゃないか!
幸い、イラストを使う許可もいただけた。電子書籍なら、在庫を抱えるリスクも無い。

そんな訳でただいま、電子版のファイルの最終チェック中です。
物理書籍版発売の時に白好出版さんのページで公開していた「ケンカのお稽古」と「キャラメる語り」も収録します。
Kindle、楽天Kobo、ブックウォーカーで配信予定です。
続報お待ちください。

おとぎの森の幼女姫英語版「Little Princess in Fairy Forest」は以下の電子書籍ストアで配信中です。日本のストアで買えます。
Amazon Kindleストアー
楽天Kobo
BookWalker

 

【お知らせ】新聞に載っちゃった!

2018年4月16日付けの宮崎日日新聞に、記事が載りました。
「若者マガジン」のコーナーで、県内在住のラノベ作家として、明智雅治先生と時野つばきのインタビュー記事が載ったのです。
お話をいただいた時に「わ、わたしごときが」と言う一文が脳裏を電光掲示板みたいによぎったのですが、滅多に無いことだし乗っかろうと。ど田舎特典だと思って(生息数が少ない)「お願いします!」と元気にお返事。

人生楽ありゃ苦もあるさ、波乱万丈どったんばったん大騒ぎな経歴を、すっきりと要領よくまとめていただいて、五体投地したくなりました、はい。顔出しはパスでお願いした結果、iPadと手と本と手書きアイディアノートの写真が出ました。

えらそうな事を抜かしてる割にしまらないオチがつく所だったのですが、滑り込みで(ほんとうに滑り込みで)「おとぎの森の幼女姫」の英語版発売のニュースまで掲載していただき、かっこうがつきました。

売り込みは当たりハズレの差が大きいです。
むしろハズレの率が高いです。
コンテストは出してしまえば、(最終選考まで行かない限り)、酷い言葉を浴びせられたり価値の無いものとして扱われることはないからある意味楽。今はタグひとつつけるだけで参加できるコンテストもある。『待ち』の姿勢で行ける。売り込みより、ずっとハードルは低い。
売り込みは、コンテストより「否定される」率が高い。単に「あ、落ちたか」より、ずっとダメージが大きい。
ものすごく丁寧に「あなたはうちの会社には必要ないよ」と何度も何度も言われて、ひどいときはまるっきり無視されて(しかも決して知らない仲じゃない相手にまで)、泣こうにも涙が出ない瞬間に、何度も何度も襲われます。

きっついです。

だからね。
つらくなったら、休んでいい。
次に書きたくなるまで、休んでいい。ムクムクとやる気が生えてきたら、また始めればいい。
これぐらいふんわりしていると、かえって長く続くものです。投稿時代もふくめて29年、書き続けて体感したこと。