飼い犬が手術した

わが家には犬がいます。名前は「ざんくろー」、今年で十二歳。室内飼いで、トイレは庭かケージ内のシートの上でしていました。ところが、去年の夏あたりからそそうが増えた。庭に出るのに間に合わない。ケージの中に入る前に間に合わない。
しかたない、歳だから。ぼけも始まっちゃったかな。
単純にそう考えて、トイレシートの枚数を増やしていました。大の方は庭できちんとしていたことを考えると、明らかに身体的な原因があったはずなのに。悪戯する手際の良さはいささかも衰えておらず、コマンドも全て通っていた。

年が明けて2月の半ば、血尿が出た。
獣医さんに連れていって即刻、尿検査とエコー検査を受けたのですが……
その、膀胱って、おしっこ入ってないと中味が写らない。それでもって歩きで行ったもんだから。途中でしないはずがなくて。幸い、腫瘍は無し、尿道に石は詰まっていないのが確認され、抗生物質を処方される。
「改めて検査します。麻酔かけて、生理食塩水入れて膀胱ふくらませてエコーとりましょう」
日を改めて行った検査の結果、膀胱の中にころころと、六つの丸い結石がくっきりと写っていたのでした。石が当たって負担になるから、膀胱の壁は分厚くなっていた。必然的に容量は減り、内部は炎症を起こしていた。
これじゃあトイレが近くなるはずだった。
即、手術決定。
生きた心地がしませんでした(私が)。犬は先生になついてるんでそりゃーもう上機嫌。手術後、顔を見に行ったらけろっとして歩き回ってるし。
「あの、これ退院の時に車で迎えに来た方がいいですか?」
「歩けますよ?」
ほんとだった。たったかたったか歩く歩く。かえって今までより早いくらい。
お前ほんとに腹切った直後か!
それだけ結石が負担かけてたんだなあ……ごめんよ。

そんな訳で出てきた石がこちらです。BB弾みたいのが入ってました。ころっころのつやっつや。

シニア犬の粗相が増えたら、まず、病院。
勝手に歳のせいにしちゃいけない。

犬は元気です。

なお、二晩ほど入院したのですがその間、一緒に飼ってる猫が「あおーん!あおーん!」と遠吠えみたいに鳴きながら探し回ってました。ごめんね、さみしい思いさせて。

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